2019年7月の本

夏ですね。汗で背中とリュックがピタッとなる感じが嫌で、トートバッグを買ったものの、数週間で右肩を負傷したので結局リュックです。そんな感じ。

「今月の本」のルール

  1. 毎月読んだ本をリストにしてブログを更新。
  2. 専門的な論文などは除く。
  3. 読んだと言っても、必ずしも全頁を読みきったことは意味しないし、再読したものもある。
  4. とはいえ、必ず入手し、本文に少しでも目を通すことが条件。
  5. コメントを書くかどうかは時間と体力次第。
  • 『フィルカル Vol. 4, No. 2 』

[asin:4943995225:detail]
今号も盛りだくさんのフィルカル。佐藤さんのポケGOはほんわかしてて良い。ネタバレの美学もさることながら、谷川さんの鶴見論がベストかな。ポピュラー哲学対談は、ちょっと終わり方が唐突でびっくりしてしまった。「次号も続く」などの記載がほしかった。とまれ今後も期待です。

  • 『思想 2019年 07 月号』

[asin:B07T4RG28D:detail]
力作揃いで勉強になった。2017年の日本哲学会のテーマは「哲学史研究の哲学的意義とはなにか?」であり、両者の議論蓄積はともに顧みられるべきだろう。

  • ベルクソン『時間観念の歴史』藤田尚志 (翻訳), 平井靖史 (翻訳), 岡嶋隆佑 (翻訳), 木山裕登 (翻訳)

[asin:4906917925:detail]
訳者のお一人である岡嶋隆佑さんからいただきました。ありがとうございました。
コレージュ・ド・フランスでの伝説の講義。
仏語原点に見受けられた誤植なども丁寧に直したようで、大変な労作と言える。
本書では、主に古代から近代までの哲学的時間論が扱われており、扱われている主題自体は哲学研究者にとってはある程度身近なものなので、ベルクソン独特の術語に慣れない人やまだアレルギーがある人は、この本からベルクソンに入るのも良いのではないかと思った。

  • 井筒 俊彦『意味の深みへ』

[asin:4003318544:detail]
指導教授が解説を書いているのと、デリダとの関係が掲載されていることもあってようやく購入。
「東洋」哲学の根本問題 あるいは井筒俊彦 (講談社選書メチエ)を読んでいたので、ある程度追えたような気もするが、やはり難しい。
何だかんだ言って、個人的には「中世ユダヤ哲学史」([asin:4000103229:title])が井筒先生の仕事のなかでは度肝を抜かれた。

[asin:4480096337:detail]
レポート用に。貴重な一冊だが、新しい入門書が出ても良い。

[asin:4560096104:detail]
こちらもレポート用。いわゆる「プラン」を重点的に読んだ。
原文は、Œuvres d'Auguste Comte, Anthropos 1968-1971. が良いみたい。

  • 劉 慈欣『三体』

[asin:B07TS9XTSD:detail]
話題の一作。ライトなファンだが、それなりに中国SFは追ってきたので期待して読んだ。
本作は、SFっぽいもの全部入り!とでも言うくらいに、要素としては盛りだくさんだが、食あたりにはならないところが傑作である所以だろうか。しかもこれが三部作の第一作というのだから驚きである。早く続きが読みたい。

[asin:B07RS91WD9:detail]
そんななか『三体』特集号をいただきました。とっても嬉しい!

[asin:B01D4CN0DY:detail]
周りに好きな人が多く、飲み会でも話題になったので購入。まだ読み始め。

  • 『本 読書人の雑誌 2019年7月号』

www.fujisan.co.jp
Levinas n'a pas dit収集しました。