2019年12月の本

あっという間に年の瀬です。思えば今年は結構激動の1年でした。来年はコツコツやっていきたい。

「今月の本」のルール

  1. 毎月読んだ本をリストにしてブログを更新。
  2. 専門的な論文などは除く。
  3. 読んだと言っても、必ずしも全頁を読みきったことは意味しないし、再読したものもある。
  4. とはいえ、必ず入手し、本文に少しでも目を通すことが条件。
  5. コメントを書くかどうかは時間と体力次第。

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副題の通り、バトラーによるシオニズム批判の書。レヴィナスへの批判がもっともまとまった仕方で展開されているものでもあり、じっくり検討したい。

  • 千葉 文夫『ミシェル・レリスの肖像』

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レヴィナスも短いテクストを書いているレリスについての貴重な研究。その特異な自伝的作品や交友に焦点が当てられるだけに、人名索引がないのが残念でならない。

  • テッサ・モーリス‐スズキ『過去は死なない』

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学会発表のために。歴史問題再訪期間。

  • 長谷川貴彦『現代歴史学への展望』

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学会発表のために。歴史問題再訪期間。

  • 辻田真佐憲『空気の検閲』

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戦中の検閲事情について。作家の戦いというよりは、検閲システムの裏側を知ることができて勉強になった。

  • 三浦英之『五色の虹』

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今年読んだノンフィクションでは圧倒的に面白かった。満州国にあった建国大学やその卒業生を丹念に取材した労作。数奇な人生を歩むことになった卒業生への取材から今もまだ戦争の生生しい爪痕が残っていることを突きつけられる。

  • 溝口 敦・鈴木 智彦『教養としてのヤクザ』

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ここ最近のヤクザ事情について。対談なので読みやすい。

『息吹』の前に読んでおこうと思い、購入。数編しか読めていないが、世界の構築力なるものは圧巻。

ポストフェミニズム特集。充実の内容。