2018年11月の本

そろそろ冬ですね。
今月から諸事情により本は少なくなると思います…

「今月の本」のルール

  1. 毎月読んだ本をリストにしてブログを更新。
  2. 専門的な論文などは除く。
  3. 読んだと言っても、必ずしも全頁を読みきったことは意味しないし、再読したものもある。
  4. とはいえ、必ず入手し、本文に少しでも目を通すことが条件。
  5. コメントを書くかどうかは時間と体力次第。
  • Michael L. Morgan, Levinas's Ethical Politics

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やや手に取るのが遅くなってしまった。北米のレヴィナス研究を牽引するモルガン氏の新著。モルガン氏は研究者のなかでは早くから英米分析哲学倫理学を駆使してレヴィナスを読み解くスタイルを採っており、大変勉強になる。
The Helen and Martin Schwartz Lectures in Jewish Studiesというシリーズから刊行されている――有名どころでは、邦訳もあるパトナムの『[asin:4588009974:title]』の原書もここから――こともあって、シオニズム含めユダヤ思想のパートが多く、著者名とタイトルから期待していたもの――第三者論や「社会性」分析など――は少なく、私の関心からは少し外れたものだった。

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連載「それぞれの町で」は小松さんの第二回目。地方はユートピアでもディストピアでもないという真っ当な現状から批評性を立ち上げる一貫した姿勢には強く共感します。

  • 千葉 雅也『思弁的実在論と現代について』
  • 千葉 雅也『意味がない無意味』

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遅ればせながら。年末のハーマンシンポのためにもきちんと目を通しておきたかった。
『意味がない無意味』はこれまでの千葉さんのドゥルーズ以外の様々な仕事を集めたものだが、いくつかの作品には懐かしさもあった。

  • 文フリ関連
『レトリカ4 ver.00』

これは自分たちの。私と松本との対談で、自分たちが触れてきた哲学・思想的なものへの弔いをしています。
他の対談や論考はかなり力の入ったものになっています。
なんと『レトリカ4』はver. 00とver. 1.0の2巻本なので、続報を待て…!という感じです。

いぬのせなか座『てつき1』

新作ということで。鈴木一平さんの「高村光太郎日記」ほか。

鈴木一平『灰と家』

ずっと読みたかったけど買えていなかったので、ご本人から購入出来てよかった。
ゆっくり読みます。

『ふは』創刊号

岩倉文也氏寄稿ということで購入。当日の「短歌・詩」島は結構盛り上がっていて良いなあと思った。

『SCI-FIRE』

太田くんや名倉も寄稿しているSF系雑誌。身内びいきだけど、太田くんの「ポンティアナック」は執筆過程で色々感想を言ったりしてきたので思い入れがあります。おすすめ。

成上友織『リワルド』、『どこから話が』

我々の中で伝説の魔法書として名高い『リワルド』が再販、および新作ということで即買い。