2017年11月の本

今月の本です。
津和野はほんとうに寒いです。
今月は最安免許合宿で監獄のような環境にいたり、出張、出張あんど論文執筆でしたが、なんとか気合いで読みました。
とは言いつつ、この言い訳、最近多いのでやめたいなあ。。

「今月の本」のルール

  1. 毎月読んだ本をリストにしてブログを更新。
  2. 読んだと言っても、必ずしも全頁を読みきったことは意味しないし、再読したものもある。
  3. とはいえ、必ず入手し、本文に少しでも目を通すことが条件。
  4. コメントを書くかどうかは時間と体力次第。
  • 『1回でうかる! 普通免許ポイント攻略問題集』

1回でうかる! 普通免許ポイント攻略問題集 (NAGAOKA運転免許シリーズ)

1回でうかる! 普通免許ポイント攻略問題集 (NAGAOKA運転免許シリーズ)

免許合宿用に。まあ買わなくても良かったが、類書のなかでは最もよくまとまっていた。

中原中也――沈黙の音楽 (岩波新書)

中原中也――沈黙の音楽 (岩波新書)

全詩集(中原中也全詩集 (角川ソフィア文庫))とともに読んだ。
私はこれまで非常に狭い関心のなかで読書をしてきたため、遅ればせながら津和野に来てはじめて味読できた天才たちが幾人か存在する。西周ももちろんその一人であり、その他に中原中也宮沢賢治石牟礼道子がそれである。
本書は、そんな中也の新全集の編者であり詩人の佐々木幹郎氏によるもので、新資料も駆使しながら改めて中也に迫る書であった。

  • 神崎 繁『内乱の政治哲学:忘却と制圧』

内乱の政治哲学 忘却と制圧

内乱の政治哲学 忘却と制圧

鳥取駅近くにある定有堂という本屋さんで購入。
大きな本屋ではないけれど、文学や思想関連の選書にこだわりを感じられるいい場所でした。
haveagood.holiday
残念なことに最後のお仕事になってしまったこちらの書籍だが、最後に付された熊野先生の小論に涙を禁じ得ない。
こういう文章を書いてもらえる人が、そして書ける人がどれほどいるだろうか。

  • 穂村 弘『短歌の友人』

短歌の友人 (河出文庫)

短歌の友人 (河出文庫)

免許合宿の合間に手持ち無沙汰になったので、近所のブックオフで購入。
いわば歌論だが、穂村さんが選んだ短歌をともに吟味するなかで、短い言葉のもつ奥行きを感じられた。

哲学のプラグマティズム的転回

哲学のプラグマティズム的転回

前世紀来のアメリカにおける哲学状況の見通しを良くさせてくれた。訳文の明晰さも素晴らしいと思った。
再度腰を据えて『実在論を立て直す (叢書・ウニベルシタス)』を読み直して色々と咀嚼したいと思う。

以前小島先生の『朱子学と陽明学 (ちくま学芸文庫)』を拝読しており、今回はまさに関心ど真ん中の一冊だったので購入。
朱子学陽明学がいかに日本において土着し、影響を陰に陽に及ぼしていたかが分かり、東アジアというより大きな視点で日本近代を考えるための土台を与えてくれると思う。多くの人に手にとって欲しい。

  • 原 武史『日本政治思想史』

日本政治思想史 (放送大学教材)

日本政治思想史 (放送大学教材)

『日本政治思想史』というタイトルの書籍は、丸山以来多くの名著があるものの、難解なものが多い。
原先生の今回の一冊は、これまでの日本政治思想史研究を踏まえながら、著者独自の視点――政治と空間、鉄道、天皇制など――で当該分野を新たに描き出した好著。
放送大学の教材であることもあって、著者の言うとおり、高校卒業程度の日本史の知識を有していればついていけるだろう。はじめの一冊としておすすめしたい。

  • 山本 貴光『文学問題(F+f)+』

文学問題(F+f)+

文学問題(F+f)+

事前に予約しており、特典附録である「メイキング・オブ・『文学問題(F+f)+』」もいただきました。
さらに、偶然寄った青山ブックセンター六本木店にてフリーペーパーもゲット。
漱石文学論 (定本 漱石全集 第14巻)』というハチャメチャな論考に丁寧に、ときに大胆に読む待望の書。
まだ序盤ですが、読むのが惜しい気さえしてきます。