2017年7月の本

27歳になってしまいました。今月の本です。
今月は意識的に読む時間を確保したのもあって、割りと読めたかなあ。

「今月の本」のルール

  1. 毎月読んだ本をリストにしてブログを更新。
  2. 読んだと言っても、必ずしも全頁を読みきったことは意味しないし、再読したものもある。
  3. とはいえ、必ず入手し、本文に少しでも目を通すことが条件。
  4. コメントを書くかどうかは時間と体力次第。
  • 『語る藤田省三――現代の古典をよむということ』

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精髄を見出す語りには惹かれるものがあり、これがきっかけで尾崎翠を読みたくなった。
最初のパートでは、古典を読むとはどういうことかが語られており、人文系の学部生が読むといい感じになると思う。

  • 野村 剛史『日本語スタンダードの歴史――ミヤコ言葉から言文一致まで』

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  • 中村 春作『思想史のなかの日本語』

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上記三冊は論文やイベントの準備用に購入。 イ・ヨンスクさんは西周にはかなり厳しい立場。
これで近代の「国語」関連はある程度知識や議論状況をインストールできた。

  • 藤本 夕衣ら編『反「大学改革」論:若手からの問題提起』

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  • 一橋大学学生支援センター編『人文・社会科学系大学院生のキャリアを切り拓く: <研究と就職>をつなぐ実践』

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上記三冊は、自分の書き物と地域活性学会用に。
『反「大学改革」論』は現場からの反逆という感じで、巻頭論文のPDCA論や内外事項区分論はとくに面白く読んだ。
『連続討議 文系学部解体』は名古屋大学日比嘉高さんと元横浜国事務局長の竹下典行さんの討議を読むだけでも買う価値はあるかな。
一橋大学学生支援センターのものは、人文・社会科学系に絞ってデータをまとめてくれているので、大変役に立った。

  • 瀬戸 賢一『時間の言語学: メタファーから読みとく』

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出張の際手持ち無沙汰になったので買ったが、おもしろかったです。語り口は具体的で柔らかいので、ひろくおすすめできます。

  • ダン・ザハヴィ『自己意識と他性: 現象学的探究』

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むかしちょっと原書は読んだことがあるかなというくらいだったので、これを機に読んでもいいかなと。

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4,000円と人にガンガン薦められる値段ではないけれど、『存在と時間』をきっちり読みたいという人にはいい本だろうと思う。
ハイデガーの概説書はたくさんあるが、私の中では結構上位に浮上という感じ。

  • マーティン・ヘグルンド『ラディカル無神論: デリダと生の時間』

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これはまだしっかり未読できていない。。時間をとってきっちり応答したい本。

  • 大久保 健晴『近代日本の政治構想とオランダ』

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西周関連では基本文献と言ってもいいが、ようやく買えた。

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安定の中公新書。ちょっと古いが、はじめの一冊として。

Kindleセールにて購入。学校の国語で扱われる詩の時間が苦痛だった人のために。
ぼくも苦痛だったけれど、筆者とは別の意味でのものだったらので、そこまで共感はできなかったが、ここで紹介されて読みたくなった詩人もおり、収穫はあった。

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Kindleの半額セールにつられて。
注のリンクなどがなく、原文が相当量あってから語釈や訳が載っているので、Kindleだと読みづらいのがやや残念。
同じ構成ながら、『万葉集』は原文と注釈がさほど離れていないため、まだ読むやすい。

  • 國分 功一郎『中動態の世界』

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  • 納富 信留『哲学の誕生』

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  • プラトン『アルキビアデス クレイトポン』三嶋 輝夫訳

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  • アントワーヌ・コンパニョンほか『プルーストと過ごす夏』

以上6冊は、なんと誕生日のプレゼントでいただきました。
送っていただいた方、誠にありがとうございます。まだすべて読めておりませんが、ゆっくり大切に読ませていただきます。