【追記あり】今年の20冊&買って使って良かったもの/積み残しの10冊

今年は4月から一人暮らしをはじめたこともあり、色々購入したりもらったりしたのでそのまとめ。

今年の20冊+1

あくまで今年読んでよかった本(今年刊行されたものとは限らないし、再読したものも部分的に読んだものも含む)から選びました。
修論関連の二次文献は誰得なので除いたため、実質的には今年の4月以降読んだものになります。

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  • アントワーヌ・ベルマン『翻訳の倫理学―彼方のものを迎える文字』藤田省一訳、晃洋書房、2014年

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  • 松浦寿輝『明治の表象空間』新潮社、2014年

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  • ヒューバート・ドレイファス+チャールズ・テイラー『実在論を立て直す』村田純一監訳、法政大学出版局、2016年

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  • 多田一臣『万葉語誌』筑摩選書、2014年

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  • 森永豊・細川貂々『てんてん哲学に出会う―怒りっぽいわたし、どうしたらいい?』中野商店、2016年

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(追記)大事なものを一つ忘れてました…


 振り返ってみると「法政大学出版局、2016年」の多さに驚いた。大変ありがたいことに、贈っていただいたものも多く、全て自費購入ではないのだけれど、法政大出版の怒涛のラッシュになかなか財布を痛めつけられた一年だった。

 今年は西周について勉強をはじめたのが一番の変化で、いまはそこから荻生徂徠やら頼山陽なんかにも関心を持ち始めている。とくに山本貴光さんとは先日一緒にイベントもやらせていただき、新たな出会いに満ちた一年だった。松浦寿輝『明治の表象空間』なんかも明治期日本の哲学受容への関心から手に取った。また、電車でいける距離に中原中也の出生地(湯田温泉)があり、同地を訪れたことがきっかけで春先は中也の詩集をめくることも多かった。

 専門どころでは、『レヴィナス著作集 2』の翻訳は大いに助けられた。著作集の2巻は既にそれなりに原典で読んではいたが、サボっていた箇所もあるし、信頼できる訳書とともに読み直せるのは心強い。ざっくり言えば、この巻は40年代後半〜60年代の講義録で、レヴィナスの初期思想と『全体性と無限』とのあいだの言わば空白期を明らかにしうる(かもしれない)もの。今後レヴィナスを語るなら必読。そして、『最後のユダヤ人』の翻訳。これは特筆すべき出来事で、« Abraham, l'autre »を日本語で読める日が来るとは嬉しい驚き。デリダユダヤへの態度を知る際には絶対に避けられない重要文献でしょう。さらに、『フランス現象学の現在』や『終わりなきデリダ』といったここ数年の重要な研究成果が論集にまとめられ、研究蓄積のアップデートが進んだ一年でもあった。

 専門に近いところだと、『リクール読本』はつい先日読んだ。読本シリーズがいつからかすっかり入門書になってしまったことに一抹の寂しさを覚えなくもないが、リクールのようなそれこそ「百学連環」的な知の使い手の全体像を知るにはこのようなアンソロジータイプの入門書が最適で、随分勉強になった。ドレイファス&テイラー『実在論を立て直す』も素早い翻訳(しかも読みやすい)で驚き。これを機に自分の弱い分野を補強しながらもう一度読まないと、という感じ。

 『ひらかれる建築』はひょんな縁で知ったもの。建築関連はまったくの素人の私でも読みやすかった。建てることや住まうことについては地方に来てからのほうが身近な問題になった。

 森永豊・細川貂々『てんてん哲学に出会う』は教え子用にいくつか見繕った哲学系の絵本のなかでは出色の出来。登場する哲学者が心理カウンセラーに近すぎるきらいもないわけではないが、類書のなかではまずこれを勧めたい。これに比べると、期待して買った、ダストゥール『10代の哲学さんぽ (7) 死ってなんだろう。死はすべての終わりなの? 』は哲学史のゆるいおさらいが主でちょっと肩透かしだった。

 最後に、菅野賢治『フランス・ユダヤの歴史(上・下)』はまだ全部読めていないが、来年のサントリー学芸賞候補筆頭ではないか。これを日本語で読めるのは事件であり、圧巻の作品。

買って使って良かったもの

◯電子機器関連

Mac整備済製品 - Apple(日本)
以前まで使っていたMBAにガタ来はじめていたところ、RAM:8GB, SSD:256GBの整備品が安く出回っていたの購入。快適。

いわゆる格安SIM に乗り換えた。
・物書堂の辞書アプリにかなり課金しているのでiphoneであることは必須
・元々使用しているiphone6(au)の画面がバキバキ
・今いる地域はauの電波最悪
ということで、iphone5s(docomo)を中古で書い、MNPIIJへ移行した。

  • Anker PowerCore 10000

ふつうにおすすめ。

  • Anker SoundCore ポータブル Bluetooth4.0 スピーカー

誕生日のいただきもの。バッテリーも長く持つし、音質にも満足です。

◯文具
  • ジークエンスB6ノート

どのページでもフラットに開き、紙の質もまあまあ。万年筆でも問題ありません。
もっと厚みのあるモデルもあるが、重くなるし個人的にはスリム(100枚)で十分。

  • Zenis ペンホルダー

に愛用のペリカンスーベレーンM600をさしてこんな感じで使っています。
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◯生活用品

こちらに来て8キロほど痩せたので、結構服を買い替えた。
とはいえ、職場がカジュアルな服装で良いということもあり、上は無印のオックスフォードシャツ、下はユニクロのヴィンテージレギュラーフィットチノばかりという味気ないものになっている。
ただ、家がボロく、それなりに寒い地域なので、防寒には金を使った。

www.urban-research.jp
これまでダウンってそんなに好きではなかったのだが、死活問題なので購入。
適度な薄さで暖かく、なにより軽い。

  • ユニクロ ブロックテックシルキーフリース

www.uniqlo.com
そりゃ登山ブランドのもののほうが性能は良いのだろうが、部屋着や中間着としては十分。

足首まですっぽり覆うものもあるが、こちらのタイプの方が着脱が楽。

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ヤフオクで状態の良いものがあったので購入&即OH。日差±4,5秒くらいで動いてくれています。
裏蓋の6桁番号には、51....とあり、75年1月製造と思われる。
56系のKSは68〜75年までの製造なので、ラストイヤーのもの。

  • デミ ウェーボ ヘアカスタ7

7番くらいが自分にはちょうど良い。

折りたたみ式でちょっと面倒だけど、とにかく軽い。
そして一部の生地を長くなっているので、バックパック使いには非常におすすめ。

積み残しの10冊

これだけではないですが…
ここでも専門書は抜いてます。

岡部訳の復刊もいいタイミングですね。まあ私の手には余る気がしないでもない。

  • スコット・L・モンゴメリ『翻訳のダイナミズム:時代と文化を貫く知の運動』大久保友博訳、 白水社、2016年

  • 伊達聖伸『ライシテ、道徳、宗教学―もうひとつの19世紀フランス宗教史』勁草書房、2010年

欲しかったけど買えなかったもの

誰か買っててへぺろ

なかでもSUCIA28とPATOS28は個人的にかなりツボ。黒も良いが、深緑も渋くてそそる。

  • mont-bell スーパーメリノウール

超ほしい。ブレスサーモとかヒートテックとかあるけど、やはり本命はこれ。

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なんか良いらしい。洗濯物減らしたい。
→サークル同期のイケメンにプレゼントしてもらいました!

  • 三栄水栓 シャワーヘッド ストップ レイニー

現住居のシャワーヘッドがガバガバ&水量弱いので。

Skypeでの読書会が増えたこともあって、部屋をウロウロしたりタバコを吸いながら話せるBluetoothイヤホンは買ってもいいかなと思っている。
→こちらは自費購入w