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『全体性と無限』・『存在の彼方へ』原典ページ対応表/ poche致命的誤植集(暫定版)

卒論用整理の副産物part2です(part1は前回のテクスト索引/著作目次一覧)。

 

レヴィナスの哲学的主著といわれる『全体性と無限』および『存在するとは別の仕方であるいは存在することの彼方へ』(以下『存在の彼方へ』と略記)の仏語原典には、それぞれPhaenomenologica第8 巻、第54 巻として出版されたいわゆるAcademic版と普及版であるLe Livre de poche版が存在しますが、両者では頁づけが異なっているので「ズレ」があります。

最近は、Phaenomenologica版の入手がやや困難(とくに『存在の彼方へ』)なこともあってか、研究書及び学術論文などでも国内外でpoche版の頁数を引用する論者も多いのですが(とはいえ、poche版には稀に誤植がある。)、依然として正式なアカデミック版を好んで使う論者もおり、あるいはpoche版出版以前のテクストの引用箇所にあたるためには、後者が必要になってきます。
そこで目次に即して節ごとに両者の対応を示し、大雑把ではありますが、少なくとも一方を持っていれば他方の該当箇所を容易に探し出し、把握可能にすることを目的として作成しました。したがって、1ページごとの対応は調べることはできません。

なお現在フランスで、草稿や遺稿、未完講演原稿などを含めた『レヴィナス全集(著作集)』(Œuvres complètes, Paris, Grasset/Imec, 2009-)が刊行中で、その第5 巻に『全体性と無限』・『存在の彼方へ』がともに所収される予定であるが、その際にいかなる頁づけがなされるかは予想できません 笑

また、これはあくまで試作版なので、「こうやった方が良いんじゃないか?」みたいなアドヴァイスが頂けると幸いです。

 

ファイルは以下のリンクから閲覧・ダウンロード可能です。

◯『全体性と無限』・『存在の彼方へ』原典ページ対応表

TI,AEページ対応表.pdf - Google ドライブ

 

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◯『存在の彼方へpoche誤植(暫定)
上記のように、poche版には稀に誤植が見受けられる。
その多くは些細なもの(,と.の打ち間違え、打ち忘れ等)だが、ときに致命的なものもある。
とくにその重大な誤植は『存在の彼方へ』に多く*1――仏語話者にとっても特異な文体であり、難解な意味内容のため誤植に気づかないからだろうか――、以下私が発見したものをここにリスト化していきたい(致命的なもののみ)。
他の誤植箇所を見つけた場合はお知らせいただけると幸いです。

poche p.163, l.16.
☓:...dans la responsabilité...
◯:...de la conscience...

poche p.198, l.19
☓:...l'opposé...
◯:...l'action...

 

*1:とはいえ、『全体性と無限』にも誤植がないわけではない。重大なものとして、例えば、poche, p. 151, l. 4. ...se perdre の直後 "dans le nulle part, se distingue de la présence"が欠落している